今回新設されたクリエイションエリアでは『アニメ創りに憧れを』というテーマに沿った企画を展開。そのエリアの中で実施した「Production Works Gallery」では、「アニメの作画と美術」に注目し、著名クリエイターを紹介した。「月刊Newtype編集部」の協力のもと、アニメーター15名、美術監督8名がピックアップされ、「プロフィール」や「好きなアニメ」や「心構え」などの質問にクリエイター自身が回答。そのパネルを中心に、各々の最近作や代表作の原画や美術を展示した。
アニメーターのパネルの下には、原画データの入ったiPadを設置し、コマ送りすることで動きの妙を観ることができる展示も行った。
多くの著名クリエイターの紹介や豊富な展示作品は、アニメ作りに憧れる人々が足を止め、見入る姿が後を立たない盛況ぶりであった。
会議棟1階レセプションホールに設けたビジネスエリアでは、国内外のアニメ業界関係者で終日賑わい、ビジネス来場者数は3,309人にも達した。会場内に設けられたミーティングスペースはどこも埋まっており、立ちながら話す姿も多く見受けられる程、活況の様相を呈した。
出展ブースの数は39。共同出展もあるため出展・企業団体数は40を超える。日本からは、映像ソフトメーカー、放送局関連、さらに広告代理店など海外ビジネスを長く手がけてきた企業やアニメーション制作の大手企業も多く出展した。多くの企業が国内外の新たなビジネスに意欲的に取り組んでいることが分かる。
このほかバイヤーのためのミーティングスペースやAJ×JETRO Anime Biz Matchの会場も隣接。Anime Biz Matchは、主に日本企業と海外企業のビジネス開拓を目指したもので、海外から訪れたアニメの放送局、配給会社などと日本企業が熱心に話している様子が見受けられた。
また、前回に引き続き『アニメビジネスコンシェルジュ』が開設され、アニメビジネスに関わる異業種の方々からの問合わせ、各種ご相談に対応した。2日間で約230名以上がブースに訪れ相談を行った。
こうした機能がひとつにつながることで、ビジネス関係者の出会い、お互いを知るミーティング、より詳しいビジネストークが有機的につながって行く。まさにアニメビジネスの総合イベントとなった。